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はじめて個展をする人必見!準備〜当日までの流れと注意するべき点

みなさんこんにちは!PICTEシェア写真展、プランナーのまいです。

この記事は『個展の流れ』についてまとめています!
これ読んだら個展への具体的なイメージが湧くこと間違いなしです…!

みなさんが個展の準備をするとき、どんなことを疑問に思いますか?

「Three measures」展示の様子

・どんな風にやったらいいの?
・何から始めたらいいの?
・費用が何にどれくらいどのくらいかかるの?
・写真はどこで印刷するのがいいの?

多くの方がこのような疑問を抱くと思います。

今回ははじめて個展を開催する方に向けて、準備から当日までの大まかな流れ気をつけるべきポイントを説明します。
私自身2023年3月に「thee measures」という個展を開催しております!
また、PICTEでは個展を開催した方々にお話を伺ってきました。
その内容も含め、経験に基づいたリアルな個展事情をお送りしますね!

【個展の流れ】


①テーマを決める
②日付を決める
③場所を決める
④写真を撮る
⑤コンテンツを決める
⑥写真を印刷する
⑦写真を展示する(搬入)
⑧開場する(展示期間中)
⑨撤収作業
⑩来てくれた人へのお礼

テーマや状況によっては順番が前後すると思いますが、大きく分けてこのような流れになります。

①テーマを決める

個展の核となるテーマ
一番重要であって一番悩むものだと私は思っています。本当に難しい。
すぐに決められる人は本当にすごい!

私は個展のテーマを決めるとき、
・今まで自分が大事にしてきたことってなんだっけ?
・なんで写真を撮っているんだろう?
・私にとって写真ってなに?

こんなことをノートに記しながら、ずっと自問自答していました。
今思えば、悩んでいる時間も個展をする楽しみのような気がします。

とがったテーマにするのもよし、マニアックなのにするのもよし、抽象的なのも全部素敵!
個展は自由です!楽しんでテーマを決めましょう!

②日付を決める

なんといってもここが決まらないと何も始まりません。
可能であれば、周りの人に「この日に個展をやります!観に来てください!」と言っておくのがおすすめです。
日付を決めて周知しておくことで、”やらなくては”という気持ちになります。
決心がつかない人は他人に日程を決めてもらうのも手です。
一歩踏み出すのになかなか勇気がなかった私は色んな人に「3月に個展やるので観に来てください!」と言って自分を奮い立たせていました。

③場所を決める

場所選びで重要なのは、3つです。

ギャラリーの広さ

個展のコンセプトに合うギャラリーを探しましょう。
小さなスペースがいいのか、それとも広くて空間そのものを楽しめる場所がいいのか。
観にくる人の規模自分の展示したい作品を考えて展示会場を決めます。
私の個展では、観に来てくれた人に空間そのものも楽しんでもらいたくて、2階建ての開放的なギャラリーを借りました。

予算

個展を開催する上で、最もお金がかかるのがギャラリー代。
ここでいかに抑えるかが重要です。
ギャラリー代を抑えると展示する写真にこだわることができますし、展示写真以外にもポストカードの販売など、やれることがすごく増えます。
私の個展では、2日間3万円でギャラリーを借りました。
ギャラリー代を抑えたので、額装や販売用のポストカード、会場のお花などにこだわることができました!

ギャラリーは安いところだと1日5千円くらいから、高いところだと1日数十万円まで様々です。
私のこれまでの経験から言うと、都内で2日間借りるとして、安く済ませられれば、2万円ほどかと思います。

また、補足ですがギャラリーによっては時間貸しや最低日数が定められているものなどがあるので、自分の希望の利用期間が借りられるのかギャラリーの方に確認する必要があります。
また、人気のギャラリーですと、数ヶ月前から埋まっていることが多いので、早めに予約をとることも重要です。

立地

たくさんの観に見に来てもらいたい、少しでもそう思ったら場所選びも重要です!

・駅からギャラリーまで30分歩く
・主要駅から1時間かかる…

もしそういった場所が会場だったら、観に行くのが少し大変ですよね。
また、展示のための重い荷物を運ぶとなると、駅から距離がある場所よりも最寄駅に近い方が便利です。

渋谷・高円寺・吉祥寺・恵比寿あたりがギャラリーも豊富ですし選びやすいかと思います!
人が集まりやすい場所ですと、通りがかりの人が立ち寄って観てくれるかもしれません。

私の個展では、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、りんかい線の通る大崎駅を選びました。
比較的どの方面からも行きやすい場所であったので、来てくれた方からは、「来やすかった!」「散歩がてら来ました!」という声が多かったです。

④写真を撮る

展示する写真を撮りましょう。
普段使っているカメラで撮るのもいいし、たまにはちょっと変わったカメラで撮るのも楽しかったりします。
私はちょっとおめかししてパーティに行くような気持ちで写真を撮っていた気がします。
もちろん過去に撮った写真を選ぶのも◎
個展だから頑張らなきゃなんて考えず自由にいきましょう!

⑤コンテンツを決める

ここでは、個展を作る要素を考えます。

会場の様子

・どのような方法で展示するか
→額縁を使う方法
・粘着剤を使って壁に直張りする方法
・パネルや布へ印刷したもの吊るすなど

・販売は行うのか
販売をするとすれば、ポストカードステッカー写真集など色々なものがありますね。
値段設定は人ぞれぞれだとは思いますが、ポストカード200〜300円、ステッカー100〜300円、写真集500〜1500円での販売が多いかと思います。

・空間の作り方はどうするのか
展示物の置き場所や、人が通る動線を考えてレイアウトを組みましょう。
限られたスペースをどのように使うのか、これが一番難しいような気がします。
でもこれが個展の楽しさでもあると思います。
ああでもないこうでもないと考える時間もそのうちきっと愛おしくなるはずです。

⑥写真を印刷する

展示する写真を印刷します。

写真の印刷方法は、大きく分けて
・ネット印刷
・販売店印刷
・自宅印刷
・コンビニ印刷 があります。

ネット印刷は値段が安く、郵送もしてくれるので便利ですが、納期が決められているところが多いので早めに注文することをおすすめします。
写真が間に合わない…なんてことのならないように注意しましょう!

販売店印刷は、写真専門店、家電量販店での印刷です。
こちらは当日に仕上げてくれるところも多く、急ぎの注文にも対応してくれます。
また、こだわって印刷したい場合、お気に入りの写真屋さんにお願いして色味の調整をしてもらうのもおすすめです!
私の個展では、よくフィルムの現像をお願いしているカメラ屋さんに写真の余白の調整や色味の補正をお願いしました。
失敗の許されない写真は普段から行くカメラ屋さんに印刷をお願いすると安心かもしれません。
ただ、その分費用はかかってしまうので、印刷場所を分けるとお財布にも優しいかと思います。

あとは自家印刷コンビニ印刷です。
自家印刷は自分の好きな時間に印刷できますが、その手間とインク代、印刷用紙代がかかります。
コンビニ印刷は、販売店での印刷と値段はあまり変わりませんが、画質や写真の用紙を考えるとあまりおすすめはできません。

時間とお金に余裕がある場合は、2.3枚ずつ色々な印刷会社に印刷をかけて写真の質感を比較してみるといいかもしれません。
お気に入りの印刷場所を見つけられたら個展の準備がもっと楽しくなるはずです。

⑦写真を展示する(搬入)

ここからは当日、もしくは前日の作業になります。
前日に搬入が可能なギャラリーもあると思うので、前日に準備したい方はギャラリーの方に相談しましょう。
展示の準備時間は展示物の種類、枚数によりますが約3〜4時間を見積もっておくといいかと思います。
不測の事態があったときに対処できるように、余裕を持ったスケジュールにしておくことが重要です。
私は展示当日に印刷ミスが見つかったり、額縁をつるための部品が必要になって買いに行ったり、ポスターの印刷忘れが発覚して印刷に行ったりなどバタバタしていました。(こうなってしまうのは私だけかもしれませんが。。)
あとは、展示期間中は観に来てくださった人の対応に追われると思うので、必ずご飯の時間を確保しておきましょう。

また、搬入の際はギャラリーの備品の数を確認しておいたり、展示のレイアウトを考えておいたりするとスムーズになります。
これらをやっておくと、壁が少なくて展示したい写真を飾れなかった!ということや、準備の時間内に写真を貼り終わらない!なんてリスクを減らすことができます。

⑧開場する(展示期間中)

時間になったら、開場しましょう!!

会場の様子

展示当日にするといいことは3つ。
①感想用のノートを準備しておく
写真を見た感想を教えてもらえたら嬉しいですよね!

②テーマの説明をする
私の場合は、まず一周思いのままに写真を見てもらって、その後にテーマの説明、どんな想いでこの展示をしたのかということをお話ししていました。
その際に自分の名刺とはがきサイズの個展のポスターをお渡ししていました。

③観に来てくれてた方々の名前をメモしておく
展示後にお礼を言いやすくなりますし、後でメモを見返したときに「こんな方が来てくれたんだ!」という思い出にもなります。

⑨撤収作業

撤収作業の様子

展示が終わったら撤収作業を始めます。
名残惜しいですが、剥がしていきましょう。。
壁と写真を傷つけにないように丁寧に剥がしていきます。
ギャラリーの備品などを紛失しないように、私物と備品を分けておくようにしましょう。
原状回復をしたら、ギャラリーのルールに従って手続きをして終了です。

⑩来てくれた人へのお礼

これはあくまで私の考えですが、貴重な休日に時間をつくって来てくれた方々にしっかり感謝の気持ちを伝えたいという想いがあって、その日のうちにお礼の連絡を入れるようにしていました。
その連絡から会話が盛り上がってもっと仲良くなったり、写真を撮りに行く約束をしたり、、仲良くなるきっかけにもなります。


まとめ

今回は個展の流れ』についてまとめました!

個展の大まかな流れは、
①テーマを決める
②日付を決める
③場所を決める
④作品を撮る
⑤コンテンツを決める
⑥写真を印刷する
⑦写真を展示する(搬入)
⑧開場する(展示期間中)
⑨撤収作業
⑩来てくれた人へのお礼

このような流れかと思います!

個展までの流れを具体的にイメージできましたでしょうか?
少しでもみなさんの「個展をやってみたい!」という気持ちを後押しできていたら嬉しいです。
それでは、みなさんの個展が素敵なものになるように祈っております!

PICTE公式Instagramでは、シェア写真展の情報とは別に、みなさんの個展の情報も発信しています!
個展を開催する際には、ぜひお声がけくださいませ。
ストーリーにて告知させていただきます!
https://www.instagram.com/picte.official/


【執筆者】

真唯 / Mai

2000年11月生まれ
PENTAX sp / olympus ee-3 / Nikon F80

普段は生活の中できゅんとしたものや大切な人たちを撮っています。
PICTEという繋がりの場を通して、新しい発見や素敵な出会いが沢山ありました。
そんなふうに、写真が好きな人たちの”好き”がもっと広がるお手伝いをできたらと思っております。
素敵な方々の写真を撮りながら、それを文章として発信する仕事をしたいと思っています。
また、いつか地元で年齢職業関係なく沢山の人が集う場をつくりたいです。

・過去主催した企画
2022/1 「私のときめき。」展
2022/7 一輪の花展
2022/9 PICTE写真展フェス 喫茶展
2022/2 「暮らしの中のときめき。」展

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